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世の中が便利でキラビヤカになればなるほど、昔の素朴な暮らしが思い出されてなりません。
滔々と押し寄せる新しい色彩や形やカタカナの流行は、常に私を押し流そうとしますが、やっぱり「しゃれた童画」は描けません。「素朴」と「モダン」がいつも頭の中で喧嘩してきましたが、もうこの年齢になると覚悟が決まりました。
まだまだ残された昔の風景はあります。
古い民家を訪ね、野を歩き、復刻本を集め、小学唱歌を口ずさみながら、体の続くかぎり、古い日本の暮らしや遊びの中のやさしい心を見つけ出しては描き残してゆきたいと思います。
西島伊三雄 著書より
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